ウェビナーが終わると、決まって同じ相談を受けます。「アンケートは配っているけど、回収率が低くて、しかも返ってくる内容が『満足しました』ばかり。次のアクションに全然つながらないんです」。この悩み、実はアンケートの目的そのものを見直すだけで解決することが多いんです。
アンケートは「満足度調査」ではなく「次の一手を決める材料」
まず前提を変えましょう。ウェビナーアンケートの役割は、参加者に採点してもらうことではありません。営業やマーケティングが次に何をすべきかを決めるための情報収集です。満足度が高くても検討が進んでいなければ意味がありませんし、逆に満足度が普通でも「個別に相談したい」という声が拾えれば、それは立派な成果です。まず社内で「このアンケートの結果を見て、誰が何をするのか」を先に決めてから設問を作ると、聞くべきことが自然に絞られていきます。
回答率を上げる「出し方」の工夫
内容以前に、出すタイミングと導線で回答率は大きく変わります。ウェビナー終了の1〜2分前に「まもなく終了です。最後にアンケートへのご協力をお願いします」と画面共有で案内し、同時にチャット欄にもリンクを貼っておきます。話に集中していて見逃す人がいるからです。さらに終了ボタンを押した参加者を自動でアンケート画面に遷移させる設定ができるツールなら、必ず使いましょう。ワンクッション減るだけで回答率は変わります。加えて「所要時間は1分程度です」と明記すること、そして設問数を絞ることも欠かせません。多いと感じさせた時点で離脱されてしまいます。
聞くべき5つのこと
設問はこの5つに集約できます。①今日の内容の中で、自社の課題として当てはまりそうなものは何か。②検討状況は、情報収集中か、比較検討中か、導入予定が具体的にあるかの三択程度で把握する。③今日の内容を踏まえて、次に知りたいことは何か。④個別相談や資料請求を希望するかどうか。⑤満足度と、改善してほしい点。この5つがあれば、営業への引き継ぎも、次回テーマの決定も、両方に対応できます。逆にこれ以上増やすと、答える側の負担が増えるだけで得られる情報の質は上がりません。
聞かない方がよいこと
一方で、避けたほうがよい質問もあります。代表的なのが「ご予算はおいくらですか」という直接的な質問です。この段階では答えにくく、正直に書いてもらえないばかりか、離脱の原因にもなります。予算感は個別相談の中で聞く方が自然です。また、部署名や役職、電話番号まで細かく取得しようとするのも避けましょう。個人情報の取得は必要最小限にとどめるのが原則で、欲張るほど回答率は下がっていきます。
設問の作り方とフォロー、集計の見方
設問は選択式を基本にし、自由記述は1問までに絞ります。選択肢には必ず「その他」と「特にない」を用意してください。無理に当てはまる選択肢を選ばせないことで、かえって正直な回答が集まります。回答後は、個別相談を希望した人には当日か翌営業日中に必ず連絡すること。希望しなかった人には資料と次回開催の案内、そして見逃し配信のリンクを添えるだけで十分です。集計の際は、満足度の平均点をただ眺めるのではなく、自由記述欄の言葉に目を通してください。次に取り上げるべきテーマのヒントは、たいていそこに書かれています。設問が多すぎて離脱される失敗や、満足度だけ聞いて終わり次の一歩につながらない失敗は、どちらもよくあるパターンです。取得した個人情報は利用目的を明示し、自社のプライバシーポリシーに沿って運用することも忘れないでください。
アンケート設計だけでも回収率と商談化率は大きく変わります。自社のウェビナー運営を見直したいという方は、お気軽にお問い合わせください。
