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動画制作2026.06.30 · 3 min

動画内製化の始め方2026|企業の動画制作を社内で回す体制・機材・外注との使い分け

動画内製化の始め方を2026年版で解説。内製に向く動画と外注の線引き、機材構成、体制づくり、費用比較を映像制作のプロが企業担当者向けに紹介します。

動画内製化の始め方2026|企業の動画制作を社内で回す体制・機材・外注との使い分け

「SNS用の動画がどんどん必要になっているのに、外注していたら費用も納期も追いつかない」「かといって社内でやろうにも、誰が何をどこまでやればいいのか分からない」。これは今、多くの企業の広報・マーケ担当者が抱えている悩みではないでしょうか。動画の需要は増える一方で、外注に全部任せていると費用がかさみ、修正のたびにやり取りが発生して時間もかかります。

こうした背景から、2026年は動画の内製化に本格的に踏み出す企業が増えている印象があります。ただし「内製化」といっても、すべてを社内でやるという意味ではありません。重要なのは、内製に向く動画と外注すべき動画を線引きし、無理のない体制を作ることです。今回は、企業が動画内製化を始める際の考え方を、機材・体制・費用・外注との使い分けの観点から整理します。

内製化に向く動画、外注すべき動画の線引き

まず押さえておきたいのは、すべての動画を内製する必要はないという点です。内製に向いているのは、SNS投稿用の日常的なショート動画、社内向けの研修・マニュアル動画、イベントやセミナーの記録、商品紹介の簡易カットなど、スピード重視で本数を出す必要があるものです。一方で、テレビCMやブランドムービー、採用広報の中核となるような、企業イメージを大きく左右する映像は、専門的な演出力や撮影機材、編集のクオリティが求められるため、外注に任せた方が費用対効果が高い傾向にあります。

線引きの目安としては「本数を出す必要があるか」「修正頻度が高いか」「企業イメージへの影響度がどれくらい大きいか」の3点で考えるとわかりやすいです。本数が多く修正も頻繁なものは内製、影響度が大きく一発勝負に近いものは外注、というのが基本的な使い分けになります。

2026年時点でそろえたい機材構成

内製化というと大掛かりな機材投資をイメージされがちですが、実際にはスマートフォン中心の構成で十分に立ち上がれます。目安としては、スマートフォンに加えてジンバル(手ブレ補正の三脚のようなもの)、ピンマイクなどの外部マイク、簡易な照明の4点セットがあれば、SNS向けの動画は問題なく撮影できます。クオリティをもう一段上げたい場合は、ミラーレスカメラを一台導入し、レンズを数本そろえる構成が現実的です。

編集ソフトはCapCutのようなスマホ完結型のツールが手軽で、テロップ入れやテンプレート活用による時短ができるため、内製化の入り口として相性が良いです。より本格的な編集や複数人での作業が発生する場合は、Premiere Proなどのパソコン向け編集ソフトへの移行を検討するとよいでしょう。機材もソフトも、最初から高価なものをそろえるのではなく、必要な動画の種類に合わせて段階的に投資していく発想がおすすめです。

体制づくりと社内研修のポイント

機材をそろえても、体制がなければ内製化は続きません。まず決めるべきは「誰が撮影・編集を担当するのか」という役割分担です。広報担当者が一人で抱え込むのではなく、企画・撮影・編集を分担できる体制を作ると、業務負荷が偏らず継続しやすくなります。

また、担当者が変わっても品質が保てるよう、撮影の型や編集のテンプレートをあらかじめ作っておくことも重要です。テロップのフォントやサイズ、オープニングの尺、BGMの選び方などをルール化しておけば、担当者ごとの品質のばらつきを防げます。

研修については、座学だけでなく、実際に撮影から編集まで一本通しで作ってみる実践型のトレーニングが効果的です。最初の数本は外部の知見を借りながら型を作り、その後は社内だけで回せるようにしていく、という段階的な移行が現実的な進め方です。

費用比較で見る内製化のリアル

費用面では、外注は1本あたり数万円から数十万円という幅があり、本数が増えるほど総額は大きくなります。一方、内製化は機材への初期投資と人件費(工数)がかかりますが、一度体制ができれば1本あたりのコストは下がっていく傾向にあります。ただし、内製化には落とし穴もあります。よくある失敗は、機材だけそろえて研修や型づくりを省略し、結局クオリティが安定せず外注に戻ってしまうケースや、担当者一人に業務が集中して疲弊し、更新が止まってしまうケースです。内製化は「安く済ませる」ための施策ではなく、「スピードと量を確保する」ための施策だと捉えると、費用対効果の判断を誤りにくくなります。

まとめ 体制と外注の使い分けが内製化成功のカギ

動画の内製化は、機材をそろえるだけでは成功しません。内製と外注の線引き、無理のない体制設計、そして継続できる研修とテンプレートづくりがそろって初めて、費用と工数のバランスが取れた運用になります。

もし「自社にとっての最適な線引きが分からない」「体制づくりや研修を一緒に設計してほしい」という場合は、映像制作の現場を長く見てきた立場から、体制構築から研修、テンプレート設計まで伴走できます。内製化の進め方に迷ったら、お気軽にご相談ください。