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動画制作2026.04.13 · 3 min

店舗サイネージ動画の作り方2026|売場で「足を止めさせる」映像の設計と運用

店舗サイネージ動画の作り方を2026年版で解説。無音・立ち止まらない・途中から見るという制約への設計、設置場所別の内容、複数店舗の配信運用を紹介します。

店舗サイネージ動画の作り方2026|売場で「足を止めさせる」映像の設計と運用

「サイネージを導入したのに、お客様が素通りしていく」。そんな相談を、販促担当者の方からよくいただきます。予算をかけて機材を入れたのに、誰も画面を見てくれない。原因の多くは、映像そのものではなく「設計の前提」にあります。

サイネージが素通りされる理由は「テレビCMの発想」にある

店頭のサイネージには、テレビCMにはない三重の制約があります。まず、多くの売場は音が出せません。次に、お客様は画面の前で立ち止まってくれません。歩きながら視界の端でちらっと見るだけです。そして、最初から最後まで見る人はほとんどおらず、途中から見て、途中で視線を外します。テレビCMのように「起承転結で15秒かけて伝える」構成は、この三つの制約の前ではほぼ機能しません。まず、この前提を関係者全員で共有することが、サイネージ制作の出発点です。

制約に合わせた映像設計の基本

音が出せない前提では、ナレーションではなくテロップで意味を伝える設計が必須です。文字を主役にし、映像はそれを補う役割にします。尺は10〜15秒でループさせ、どの瞬間から見ても内容が伝わる構成にします。冒頭で結論やベネフィットを先出しし、途中から見た人にも意味が通るようにするのがコツです。文字サイズは「なんとなく大きめ」ではなく、視距離から逆算します。売場の場合、お客様が画面から3m離れた位置を歩くことが多いため、そこで読める大きさを基準に設計します。近くで立ち止まって読む前提の文字サイズでは、通行中のお客様には届きません。

設置場所ごとに「見せる内容」を変える

同じ映像を全設置場所に流す運用は、効果が薄くなりがちです。入口付近は歩く速度が速いため、店内に引き込む「誘引」の役割に絞ります。売場内のサイネージは足が止まりやすいので、商品の特徴や使い方など「商品説明」に踏み込めます。レジ横は待ち時間が発生する場所なので、関連商品や追加購入を促す「ついで買い」向けの内容が適しています。設置場所も、縦型は陳列棚の脇や柱面など縦長のスペースに向き、横型は入口上部や什器上など横に視線が流れる場所に向きます。目的と場所に合わせて縦横を選ぶことも設計のうちです。

複数店舗運用を支える配信の仕組み

店舗数が増えると、USBメモリを店舗ごとに差し替える運用は限界を迎えます。差し替え漏れや旧バージョンの流出が起きやすく、季節商品や価格改定への対応も遅れがちです。クラウド配信システムを使えば、本部から全店舗へ一括で配信内容を更新でき、時間帯や曜日ごとに内容を出し分けることも可能です。朝は来店を促す内容、夕方は惣菜など時間帯商材を訴求するといった運用ができます。季節ごとの差し替えを前提に、あらかじめテンプレート化しておくと、商品や訴求ポイントを差し替えるだけで新しい映像を用意できます。

費用の目安とよくある失敗

費用感は、テンプレート型で量産するか、単発で作り込むかで大きく変わります。テンプレート型は一つの型を複数商品・複数店舗に展開するため、1本あたりの単価を抑えやすい方式です。一方、新商品の大型キャンペーンなど単発での作り込みは、その分コストと制作期間がかかります。よくある失敗は、テレビCMの映像をそのまま流用してしまうケースです。音声前提の構成のため、無音再生では意図が伝わりません。また、既存の販促物の文字サイズをそのまま流用し、3m先からは読めない小さな文字になってしまう失敗も多く見られます。

サイネージ動画は「何となく流す映像」ではなく、売場の動線と制約から逆算して設計するものです。自社の売場に合った設計や運用でお悩みの際は、お気軽にお問い合わせください。