SHINKU.MOVIE
映像制作・動画制作のプロフェッショナル
HOME · BLOG · 費用・相場
費用・相場2026.07.02 · 4 min

補助金・助成金で動画制作はできる?2026|使える制度の種類と申請の注意点を解説

動画制作に補助金・助成金は使える?2026年版で解説。小規模事業者持続化補助金など代表的な制度の傾向、対象になりやすい動画、申請の注意点を紹介します。

補助金・助成金で動画制作はできる?2026|使える制度の種類と申請の注意点を解説

「動画は作った方がいいのは分かっている。でも、そこに数十万円をかける余裕はない」。中小企業の経営者や広報担当の方とお話ししていると、ほぼ毎回この言葉を聞きます。採用ページに載せる会社紹介、展示会で流すサービス紹介、SNSで拡散したい商品PR。やりたいことは明確なのに、予算という壁の前で止まってしまう。そんな時に候補に挙がるのが「補助金・助成金」です。実際、動画制作の費用の一部をこうした制度でまかなえるケースはあります。ただし、使える条件や申請の流れを誤解したまま進めると、採択されても支払いを受けられなかったり、そもそも対象外と判断されたりすることが少なくありません。この記事では、動画制作と相性が良いとされる代表的な制度の種類と、申請前に必ず知っておきたい注意点を整理します。なお制度の名称・補助率・上限額・スケジュールは年度や地域によって頻繁に変わるため、ここで紹介する内容はあくまで一般的な傾向としてご覧いただき、実際の申請では必ず最新の公募要領をご自身で確認してください。

動画制作に使われやすい制度の代表例

もっとも名前が挙がりやすいのが「小規模事業者持続化補助金」です。販路開拓のための広報費として、PR動画や商品紹介動画の制作費が対象経費に含まれることがあります。ホームページ制作費と並んで、動画も広報ツールの一つとして扱われやすい傾向です。次によく話題になるのが事業再構築系の補助金で、新規事業や業態転換に伴う広報・販促活動の一環として動画制作が組み込まれるケースがあります。このほか、都道府県や市区町村が独自に設けている広告費補助、創業支援や観光振興を目的とした補助制度でも、PR動画やプロモーション映像が対象になることがあります。どの制度も年度ごとに公募内容が改定されるため、「去年使えたから今年も同じ条件」とは限りません。応募を検討する段階で、必ずその年度の公募要領やQ&Aを確認する習慣をつけてください。

補助率・上限額の一般的な傾向

制度によって差はありますが、多くの補助金は経費の3分の2程度、あるいは2分の1程度を補助する設計になっていることが一般的です。上限額も数十万円から、事業規模の大きい制度では数百万円まで幅があります。ここで注意したいのは、動画制作費だけで上限いっぱいまで使えるとは限らない点です。多くの制度では広報費の中に動画・ウェブサイト・チラシなどが一括りにされ、その中の一部としてしか動画に充てられない設計になっていることもあります。また補助対象になるのは「制作費」であって、動画の公開後にかかる広告出稿費や運用費は対象外というケースも珍しくありません。金額感を検討する際は、制度の上限額だけを見るのではなく、対象経費の範囲と自社が使いたい用途が一致しているかを必ず確認してください。

対象になりやすい動画・なりにくい動画

補助金と相性が良いのは、基本的に「外向けの広報・販路開拓」を目的とした動画です。会社紹介動画、商品・サービスのPR動画、展示会用の説明映像、ECサイトに掲載する商品紹介などは対象として認められやすい傾向にあります。一方で、社内研修用のマニュアル動画や、採用面接対策のような内部向けコンテンツは、制度の目的である「販路開拓」や「対外的な広報」から外れると判断され、対象外になりやすいので注意が必要です。またYouTubeチャンネルの継続運用や、エンタメ性の高いコンテンツ制作を主目的とする場合も、審査で「事業性」や「販路開拓との関連性」を厳しく問われることがあります。動画そのものではなく、その動画が「誰に何を届け、どんな成果につながるのか」を説明できるかどうかが、対象可否の分かれ目になりやすい部分です。

申請から納品までのスケジュール感

補助金を使う上で最も誤解されやすいのがスケジュールです。多くの制度では「交付決定」という審査を経て、初めて発注や契約を進めてよいことになっています。つまり、申請書を提出しただけの段階、あるいは採択された段階であっても、まだ交付決定が下りていなければ、正式に発注してはいけない制度が一般的です。動画制作は企画・撮影・編集に一定の期間がかかるため、「早く着手したい」という気持ちから、交付決定前に制作会社へ発注してしまう事業者の方も少なくありません。しかしこれは多くの制度で補助対象外とされる典型的な失敗パターンです。申請を検討する段階から、公募開始、審査、採択発表、交付決定、契約・発注、納品、実績報告という一連の流れと、それぞれにかかる期間の目安を制度ごとに確認し、逆算してスケジュールを組む必要があります。

よくある失敗と申請前に確認したいこと

実務でよく見られる失敗は大きく三つです。一つ目は前述の「交付決定前の契約・発注」。二つ目は実績報告の不備で、納品後に求められる完了報告書や証拠資料(納品物・請求書・支払い記録など)の準備不足により、補助金が支払われない、あるいは減額されるケースです。三つ目は相見積もりの不足で、多くの制度は一定額以上の発注に複数社からの見積もりを求めており、これを怠ると経費として認められないことがあります。いずれも「動画の出来」とは無関係な、事務手続き上のつまずきである点が特徴です。制度の詳細な要件や採択の可否について、私たち制作サイドで断定的にお答えすることはできませんし、申請書の作成代行も行っておりません。ただ、審査で評価されやすい企画書や、相見積もり用の見積書の準備であれば、映像制作の専門家として一緒に整えることができます。補助金の活用を検討されている方は、まず「どんな動画で何を伝えたいか」というご相談からで構いません。お気軽にお問い合わせください。