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動画制作2026.03.19 · 3 min

動画の納品形式の基礎知識2026|MP4・解像度・コーデックを発注者向けにやさしく解説

動画の納品形式を2026年版でやさしく解説。MP4を選ぶ理由、フルHDと4Kの使い分け、用途別の指定、マスターデータを受け取る重要性を紹介します。

動画の納品形式の基礎知識2026|MP4・解像度・コーデックを発注者向けにやさしく解説

動画の納品形式について「MP4でいいですか、それとも別の形式がいいですか」と聞かれて、何と答えればいいか分からず固まってしまった、という経験をお持ちの担当者の方は少なくないと思います。制作会社から流れるように専門用語で聞かれると、正直に「分かりません」と言うのも気まずいですし、かといって適当に答えて後で困るのも避けたいところです。今回は、映像制作の現場でよく聞かれる納品形式の基礎を、発注する側の視点でやさしく整理してみます。

迷ったらMP4(H.264)が正解です

結論から言うと、形式に迷ったらMP4(コーデックはH.264)を選んでおけば、ほとんどの場合問題ありません。パソコンでもスマートフォンでも、WindowsでもMacでも再生でき、ファイルサイズも比較的小さく抑えられるため、事実上の標準として広く使われています。制作会社から「どの形式にしますか」と聞かれたら「MP4のH.264でお願いします」と答えれば、まず困ることはないと考えて大丈夫です。逆に、MOVやAVIといった形式は編集用や特殊な用途向けで、そのまま納品されると再生できない環境が出てくることがあるので注意が必要です。

解像度はフルHDが基本、4Kが必要な場面もあります

解像度は、1920×1080のフルHDが基本と考えてください。Web掲載やSNS、会議室での上映など、ほとんどの用途はこれで十分な画質です。一方で、展示会の大型スクリーンでの上映や、将来的に映像を再編集する可能性がある場合は、4Kでの納品を検討する価値があります。解像度が高いほど後から自由に加工できる余地が残るためです。ただし、会場に設置されているサイネージや古いプロジェクターなど、再生機器側が4Kに対応していないケースもあります。実際に「会場の再生機に持ち込んだら映らなかった」という失敗はよく起こりますので、上映先の機器仕様は事前に必ず確認しておきましょう。

用途によって指定を変えましょう

同じ映像でも、使う場所によって最適な形式は変わります。Web掲載用は軽さを優先したMP4、SNS投稿用はSNS側の推奨仕様に合わせた書き出し、展示会など大画面上映用は画質を優先したデータ、というように使い分けるのが基本です。注意したいのはテレビCMです。テレビCMは放送局ごとの規格があり、一般的なWeb用の納品物とはまったく別物として扱われます。さらに放送やCMでは音量の大きさにも基準(ラウドネス基準)があり、大きすぎても小さすぎても差し戻しになることがあります。テレビでの放映を予定している場合は、その旨を早い段階で制作会社に伝えておくことが大切です。具体的な規格は放送局や媒体ごとに異なるため、公式の資料で必ず確認してください。

ファイルサイズとビットレートの関係

映像の画質を決める要素のひとつに「ビットレート」という数値があります。難しく考えず、一秒間にどれだけ情報を詰め込んでいるかの目安、くらいの理解で十分です。ビットレートが高いほど画質はきれいになりますが、その分ファイルサイズも大きくなります。特に4Kや高画質データはギガバイト単位になることも珍しくなく、メールに添付して送るのが普通にできない、という点は覚えておいてください。ファイル便やオンラインストレージでのやり取りが一般的ですので、受け取り方法についても事前に確認しておくと安心です。

納品と一緒にもらうべきもの、保存の注意

納品を受けるときは、圧縮済みの完成版だけでなく、画質を落としていないマスターデータも一緒に受け取っておくことを強くおすすめします。用途別の書き出し版に加えて、サムネイル用の静止画、可能であれば編集プロジェクトデータや使用した素材ももらっておくと、将来の修正や再編集がスムーズです。圧縮版しか受け取らず、後から再編集が必要になって対応できなかったという失敗はよくあります。受け取ったデータは、届いたその場で必ず再生確認を行い、社内のストレージやクラウドにバックアップを取っておいてください。

納品形式で判断に迷ったときは、無理にご自身で決めようとせず、ぜひ一度ご相談ください。用途や上映環境をお伺いしたうえで、最適な形式をご提案いたします。